システム運用とは何をするもの

動いているサービスを止めないこと

現代社会においてパソコンやスマートフォンを介したサービスの利用が推進されており、そのサービスによって非常に便利な世の中となっています。日々新しいサービスが生み出され、これら情報サービスはますます発展し、日常生活にもはやなくてはならない存在となっています。なくてはならない存在である、ということはそのサービスが停止してしまうと、とても困るということです。身近なところで言えば、道路の信号の切り替えなんかもシステムで管理しています。信号が赤のまま変わらない、となったら大きな影響が出てしまうのは簡単に想像できます。このように安定して動き続けることをシステムは望まれており、を安定して稼働させるためにシステム運用管理という仕事が存在しています。

それでは具体的には何をしているのか

おそらく所属している企業や担当するシステムによってシステム運用管理という仕事の内容は変容するかと思いますが、サービスの安定稼働を目指す、というミッションはどこの企業でも同じです。インターネット上のサイトであれば、総アクセス数や時間帯によるアクセス数の推移などを調査して、サーバーがダウンしないようシステムを改善する、といったことを行っている会社もあるかと思います。他には会社内でのみ使用されているシステムでエラーが出たら、そのエラーを調査し、エラーを解消する、といったことを行っているという担当者の方もいらっしゃるはずです。システム運用管理と一口に言ってもそれが指す内容は担当するシステムによって細かく異なりますし、今後さらに変わっていくことでしょう。とは言え、全て運用方法をゼロから考えているかというとそうではありません。有名なものにITILと呼ばれるイギリス政府によって公表された、システム運用管理における成功事例をまとめた書籍群があり、それを参考にシステム運用管理方法を決定しているというところは多いのではないでしょうか。体系化された情報が存在しているとはいえ、日々進歩していますので継続的な情報収集や体制の見直しが必要不可欠です。

現代社会ではなくてはならない仕事となっている

冒頭でもお話したように、パソコンやスマートフォンを介したサービスというものは私たちの生活とは切っても切り離せないものとなっています。そしてそのサービスを支えているのがシステム運用管理という仕事ですので、現代ではなくてはならない仕事になっています。業務の効率化が叫ばれて久しいですが、それを支えるのもやはりシステム運用管理ですし、この仕事自体も効率化、自動化されていくことでしょう。完全に自動化できるのかはまだ未知数ですが、仮にそうなった場合でもシステムを人間が使う限りはさらなる安定化や高速化、低コスト化などのアイディアを実現させていく仕事になるのではないでしょうか。あまり表に出る機会の少ない仕事ですが、とても意義深い仕事だと思います。